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June 2008

2008.06.26

オフサイド・ガールズ(2008.06.26)

イラン映画が好きです。

特に少年少女を扱ったみずみずしい作品がすきです。

「友だちのうちはどこ」「太陽は、僕の瞳」「運動靴と赤い金魚」などなど。

タイトルの「オフサイド・ガールズ」は、2006年のサッカーワールドカップドイツ大会出場をかけたイラン対バーレーン戦が行われたテヘランのサッカー競技場が舞台のジャファル・パナヒの作品です。

主人公はサッカー好きのテヘランの女の子たち。試合が行われる競技場は収容人数10万人(!)の大きなスタジアム。対日本戦でも試合後に観客が出口に殺到して死者が出る事故があったのを覚えています。この映画の主人公の女の子の一人の恋人が、このとき亡くなった観客の一人だったというエピソードのが映画のラストに当の女の子の口から告白されます。その亡くなった恋人のために、女の子は競技場に来ました。

この映画で初めてイランではサッカー場への女子の入場が禁止だということを知りました。そういえば、テレビ中継された対日本戦でもそんなことを言っていたような・・・。サッカー場での観戦が許されないサッカー好きの女の子たちがあの手この手で観客席で試合を観戦しようとするのですが、警備にあたっている軍の兵士につかまって、競技場の一画に集められて試合を見せてもらえない。

そのとき警備にあたっている兵士と一人の女の子のやりとりが印象的でした。

「なんで試合を見ちゃいけないの」
「観客席では汚い言葉を使うからだ」
「でも、日本戦では日本人の女の子が来てたよ」
「日本人だから汚い言葉がわからないんだ」

大体こんな会話だったと思います。競技場で試合を見てはいけない理由が観客席では汚い言葉を聞くことになるから。どうです、わけがわからんでしょう。食品偽装が発覚した会社の社長の言い訳みたいに。

大体そう応えている兵士も観戦禁止の理由がよくわからないだけに、答えようがない。宗教上の因習が市民生活に根付いているイスラム社会ですが、都会の現代っ子の素朴な疑問に、同世代の管理する側の兵士もおかしいと思いつつも職務を全うしないと自分の立場が危ないという状況に葛藤をかかえているのです。

つかまった少女の中には軍の兵士に化けて(制服制帽軍靴着用)、VIP席で観戦していたつわものもいました。女の子たちは兵士の一人に窓から試合を観戦させて実況中継するように要求します。終いには、自分たちで役割を決めて試合のシミュレーションまで始めます。

こういうのを見ると、有り余る自由を手に入れた日本の女の子たちのほうが、イスラム教の因習でがんじがらめにしばられたイランの女の子たちよりよほど不自由で元気がなさそうに見えるのです。特にサッカー場で観戦している日本の女の子たちは、本当にサッカーが好きで会場に来ているのか疑問に思うのです。デパートに買い物に行ったり、映画館で映画を観るような感覚で、ちょっとサッカー見に来ましたみたいな子たちが多いんじゃないかなと。もちろん、この映画の女の子たちみたいにほんとうにサッカーが好きな女子もたくさんいることを否定するわけではありませんが。

ちなみに、この試合はイランが勝ってワールドカップに出場することが決まりました。もちろん試合後のテヘランの街は大騒ぎ。この国民性では当然死人が出てもなんら不思議ではありません。道頓堀ダイビングなんて、甘い甘い。

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2008.06.24

三谷幸喜(2008.06.24)

最新映画「ザ・マジックアワー」のプロモーションにため、ここのところメディアに出ずっぱりで何かと批判を浴びている三谷さん。その批判、私も同感です。

ただでさえ、テレビのキー局のドル箱番組に連日出演している中、この前ファミマで「ザ・マジックアワー」とタイアップした三谷幸喜の似顔絵イラスト入りのデザートや菓子パンを見つけたときは、さすがにうんざりしました。ここにもかよって。

なんだか「大衆」を小ばかにしたようで鼻に付くんですけど。

その昔「やっぱり猫が好き」で脚本書いてたときは新鮮だったけど(芸達者に囲まれてたしね。恩田三姉妹、よかったなあ)、映画監督やりだしてからは、ちょっと違うだろうの連続でした。映画は初監督作品の「ラヂオの時間」が一番よかたっと思うのは私だけでしょうか。この人の作品はやっぱりお茶の間のテレビ画面の中でこそ生きるのであって、映画館の大スクリーンではなんともチープな印象を受けるのですが。

今回の「ザ・マジックアワー」、観てないし今後観る気もDVDをレンタルする気もないのですが、ほとんど内容がわかってしまって既に観たような気になっています。だって、あれだけメディアに露出して予告編流されたんじゃあ、ストーリーもなんとなくわかってしまいますよ。

何がなんでも役者をコメディアンにしたいんだな、この人は。少なくとも佐藤浩市だけは本来のキャラクターに戻してあげてほしい。見ていて痛々しくって。

それだけ潤沢に宣伝予算があるのなら、予算不足に泣いている日本映画界の才能ある若い人たちを育てるのに一役買うのも、成功者としての務めなんじゃないでしょうか。

非凡な才能を浪費しているようで、なんとも惜しい限りです。

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